日本で今、カーボンニュートラルに向けた取り組みとして、水素や燃料アンモニアの利用が積極的に進められています。政府は、戦略や法律、補助金、債務保証、東南アジア諸国との覚書締結などを通じて、全面的にバックアップをしています。民間企業も、電力会社、商社、プラントメーカー、船舶会社、金融機関などが新規事業に続々と乗り出しています。
これまでに60 を超える日本の企業や研究機関、政府機関が、燃料アンモニアの製造から輸送、貯蔵、火力発電での利用に至る、80 以上の事業に取り組んでいます。
本レポートでは、2050年のカーボンニュートラルの解決策として日本が進める燃料アンモニアの利用の有効性について、論点ごとに検証します。